理事長あいさつ
公益財団法人 がんの子どもを守る会
理事長 増子孝徳

当会は1968年(昭和43年)、小児がんでわが子を亡くされたご家族の切実な思いから、「小児がんを治る病気にしたい」「小児がんで苦しむ家族のいない世の中にしたい」との願いのもとに設立されました。以来、相談支援、療養援助、研究助成、社会への啓発活動を柱として歩みを重ね、小児がん医療の発展や公費負担制度の実現にも寄与してまいりました。
その後も、宿泊機能を備えた総合支援施設の運営や奨学金事業、さらには国際協力活動へと活動の幅を広げ、全国の支部ネットワークとともに、小児がんの子どもとご家族に寄り添い続けております。
一方で、医療の進歩により小児がんは「治る病気」となりつつある今日、私たちが向き合うべき課題も変化しております。治療後の復学や就労、晩期合併症への対応など、長期にわたる生活支援の重要性が一層高まっております。また、地域格差や支援につながりにくい方々の存在など、なお解決すべき課題も少なくありません。
私は、こうした時代の変化を真摯に受け止め、当会がこれまで大切にしてきた患児と家族に寄り添うという原点を守りながら、支援のさらなる充実と社会的課題の解決に取り組んでまいります。医療・福祉・教育・企業など多様な主体との連携を強化し、子どもたちが安心して治療に専念できる環境、そして治療後も希望を持って人生を歩める社会の実現を目指してまいります。
当会の活動は、これまで一貫して多くの皆様からのご寄付とご支援によって支えられてまいりました。今後とも、その信頼に応えるべく誠心誠意努めてまいりますので、引き続きご指導ご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2026年5月1日