がんの子どもを守る会について

理事長あいさつ

2018年度の初めにあたって

公益財団法人がんの子どもを守る会

理事長 山下公輔

2018年度の初めに当たり、一言ご挨拶申し上げます。

公益財団法人がんの子どもを守る会は、“小児がんを治る病気にしたい”、“小児がんのために、苦しむ家族のいない世の中をつくりたい”という、小児がんで子を亡くした親たちの願いの下、1968年(昭和43年)に設立されました。爾来、小児がんの患児・家族への様々な支援を中心に、設立時の願いの実現のために幅広く事業を展開して参りました。そして、いよいよ本年は設立50年の記念すべき年を迎えました。

半世紀の節目を前にした2012年の公益財団法人への移行を機に、会の持続的発展を確実なものにすべく、運営方針・体制の改編・強化の努力を続けて参りましたが、お陰さまで新たな事業を含めた事業展開を犠牲にすることなく、継続的な運営の正常化ができる体制になって参りました。このような安定的な状況の下で設立50年の節目を迎えることができましたのも、事務局職員や各支部で会の活動を支え下さる皆様の努力、そしてなにより外部の多くの方々のご支援の賜物と心より感謝しております。

既にお伝えしてきておりますが、設立50年の記念の年である本年を中心に昨年度及び来年度を、設立50年記念の3ヶ年として、幾つかの新しい取り組みを進めてきております。昨年度はその一つとして、本部事務所のある浅草橋ペアレンツハウスと亀戸ペアレンツハウスの運営を、当会の直営とするとともに両施設の大規模な改修を行い、小児がんや難病の子どもや家族のための「総合」的な支援施設として、より充実した運営を目指しました。昨年度末には、両施設の改修が全て終わり、浅草橋ペアレンツハウスは、宿泊室部分がこれまでより広くなり、利用者の皆さんにより良い環境で宿泊していただけるようになるとともに、当会の本部事務所と一体化した運営により総合支援機能を強化しております。また、亀戸ペアレンツハウスについては、宿泊室部分の一部拡張とともに、会議室の拡充やラウンジの設置などを行い、小児がん経験者支援プログラム等の展開や、小児がんや難病関連の団体等の方々を含む、より幅広い利用者の方々に活用していただける施設として、4月1日から新たな運営を開始しております。

設立50年の中心となる本年度は、例年の年次大会に代えて6月に予定しております記念の集いに合わせ、創設時から現在に至る当会の歴史を記録した50年記念年誌を編纂、発行致します。この記念誌は、当会の50年の歴史の記録というだけでなく、今や8割近くが治癒するという目覚しい進歩を遂げた小児がん医療の発展や、小児がんを取り巻く環境の変化の記録にもなっております。皆様には、是非ご高覧いただき、創設時の経緯から始まる当会の活動や医療を含む環境の変化、そして様々なお立場で当会を支えてくださった方々の想いに触れていただければ大変嬉しく思います。

更に、今年は当会とも関係の深い、SIOP(国際小児がん学会)の国際大会が11月に京都で開催されます。これに併せ、当会も参画している小児がんの親・支援者の国際団体、CCI(国際小児がんの会)の世界大会も開催されます。当会は日本側のホスト団体として、この大会を世界各国から参加する親の会の皆さんに満足していただける大会とし、併せて日本の秋を味わっていただけるよう、皆様のご協力を得ながら様々な準備を進めております。

このような記念すべき行事への対応だけでなく、今年度も引き続き通常の事業活動の継続とともに、小児がんに関する諸施策への働きかけも等も積極的に進めてまいります。特に、今年度は昨年10月に閣議決定された、国の「がん対策推進基本計画」を受けた小児がん拠点病院の体制強化に加え、地方自治体での計画策定や、関連の施策実施が進むと期待されており、全国に支部を持つ当会の組織力を活かした地方自治体への積極的な働きかけなども進めていく所存であります。

これらを含めた2018年度の事業計画は、当ホームページ上で公表しております。是非ご高覧頂き、ご理解いただければ幸いです。私を含め理事及び事務局職員一同、小児がん患児・家族への幅広い支援事業を持続的に推進するという当会の50年に亘る使命の遂行の継続に向け、今年度も誠心誠意努力をして参る所存でございます。皆様におかれましては、当会の活動についての引き続きのご理解とご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。

2018年4月